December 30, 2014 空嘘物語集 interlude:空想物書きの“それから” 靴底の音がやけに甲高く聞こえて、思わず眉を顰めていた。 病院に似て薄暗く、学校に似てどこか騒がしい、長い廊下の最中。見分けのつかない扉が墓石のように並んでいて、その前を見向きもせずに進んで行く。行先は分かっていた。だから慣れた振りをして両足を動かす。欠 …