空嘘とAurora

基本的に趣味と現実逃避。時々小説。

タグ:月

長い間夢を見てた竜が世界を飲み込む夢けれど振り向いてみればそこにあって僕だってちゃんと両腕が残っているふと、この袖を引くてのひらその重みが、今が現実だと教えてくれるきらきら輝いたり落ち込んだりする気分屋のきみのすっかり赤くなった頬がなんだか泣きたいくらい ...

 偽りの月を経由して地球に到達した私達は、それぞれの帰路へと着いた。 行きよりずっと重くなった鞄を抱えて。東北方面行きの臨時バスは同行者の同乗者も少なくなかったけれど、私はなんとなく一人で帰りたくて、わざと国営線の電車を選ぶことにした。 ターミナルに佇む ...

「ねぇ。私が現実に戻ったらあなたはどうなるの?」 語りかける静かな声は、宇宙を走る列車に掻き消されることはない。ゆったりと浮かぶ窓外の星のように、やわらかい光となって私を包み込む。「私にも分かりません。ただ、向こうで私が眠り続けているように、この姿として ...

 もうどれくらい流星群の中を走っただろうか。 車内はまた少し乗客が減った気がする。いつしか見渡せる範囲に他の同乗者は見当たらず、もしかするとこの車両には私達しかいないのかもしれなかった。それでも主人の興奮は冷めやらぬ様子で、疲労など何処吹く風。窓外に夏の ...

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