「いい香りね」 来客ソファにゆったり腰掛けて、高座灯が白磁のカップを傾けている。正面にはカップがもう一つ。時計の針の音ひとつしない室内は、その香りだけでどこかの英国庭園でのティータイムに変貌する。「たまにはいいわね。むさいおっさん抜きでお茶にするのも。本 ...