空嘘とAurora

基本的に趣味と現実逃避。時々小説。

カテゴリ:空嘘物書の書斎 > ホログラム・ワールド

 砂粒が目に入って思わず目を擦った。  振り向いた掃き出し窓の先、広がる庭は確かに彩良く繁っていて、その穏やかな姿に、つい自分の役目について稀薄になってしまう。  今頃は、どの辺りを奔っているだろう。  目蓋を閉じたって彼らの元へ行けるわけではないのに、見た ...

 天鵞絨張りの廊下を延々と歩いてゆく。 薄暗い画廊は直ぐそこに化け物達が息を潜めているような気がして、ふと目を遣ってしまった薄暗闇に後悔しては足を速める。 本来ならこういった類のものは苦手なのだ。仕掛けが見え見えの三文ホラー映画でさえ悲鳴を上げてしまうの ...

 猛獣の檻のような箱から出れば、そこはたちまち戦場への待合室になる。 そうすれば自室からエレベーターまでの絨毯敷はさながらレッドカーペットのようで、唯一違うところといったら、その道の先が華やかなステージとは程遠いことだろうか。 いや、残念ながらそれを羨ん ...

ホログラム・ワールドの中身が着々と増えています。 ちなみにGEBは現在女の子主人公で難易度6後END通過したところです。 やっぱり泣いちゃう第一END。 で、話はホログラムに戻るけど。 読んでいただくと分かるように、うちの第一部隊リーダーはリュカさんです。 ...

「少し楽になりました」  ふう、と大きく息を吐き出しながら、リリーが顔を上げる。片隅に置かれたミネラルウォーターは随分常温に近付き、表面の結露が代わりに天板を塗らした。 「ソーマさんが壁になってくれたおかげです」  バレていたのか、と心中で困惑しつつ、自然 ...

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