入り口がどこだったかなんてもう分からない

気付いた頃にはもう見分けのつく後ろ姿

青空 爽やかな微風

物憂げな横顔

手を振る穏やかな笑顔

振り向いたって砂時計は止まってはくれないけれど

目を閉じればやっぱり その声さえ耳奥に響いて

例えば一年 気付かせてくれた世界の色

過ぎれば十五年 私すら知らない星の摂理

鮮やかに華やかに 輪郭ごと切り取って

緩やかに強かに 奇麗に影ごと縫い付けて

ふと顔を上げれば



ほら 足音が遠ざかっていく

まだ 微睡んだままの私を

見守ってほしい 手を伸べてほしい

そう祈ることだけが この心を真直ぐに保つ手段

手順もなにも知らない 迷路の中

ただ いつまでも目に焼き付けていたいから

それから 許されるのなら

春が終わり夏が過ぎ秋が往き冬を越えて

また此処に戻ってきてくれるよう

また其処に追い付いていけるよう

日が暮れても夜が更けても

相変わらず無数の色で溢れている


ああ 空が青くなっていく