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見てきちゃいました。
HOLD_THEM
遠路はるばるなんのその。

言い訳から始めましょうか?
最初は見に行く予定じゃなかったんです。
伊藤さんのツイッターをフォローしていたので、舞台の存在は知っていたのです。
が、いやいや、ちょっとまてよ、ミーハーすぎるだろ自分そうじゃないだろ、主演じゃなくて脚本だろ落ち着けよ、という謎の虚勢のため、ついでに東京だし日帰りとしても日程的にちょっとないかなぁ。
 
なんて思っていたのですが現実に疲労困憊しすぎ、そろそろ何か新しい感覚を取り入れたい。
え、なんですって、脚本だけじゃなく出演する?しかもテーマがポーカー?しかもテキサスホールデム?(理由あってルールを知っていた)ビジュアルが出来た?なにこれかっこいいじゃん!!

……



私のご贔屓にしているかたがどんなものを作るのか、世界をどのように見ているのか、純粋に気になるのも本当のところ。
純粋に……
それにあの人やあの人も出るんだよなぁ……
……抽選の締め切りもうすぐか…… 
平日なら当たりやすいかなぁ……


そんなこんなで単身乗り込んだ先は新宿から一駅。
乗り継ぎを考えるのが面倒でみどりの窓口さんに発券を丸投げし、都会の分刻みのダイヤに翻弄されながら。
0128

なんとか到着でございます。
受付を済ませ会場の中へ。
乗り換えに失敗したどきどきを抱えながらパンフレットをチラ見。
って、あーそうですよね衣装載ってますよね…!とネタバレ回避のためそっと閉じます。

先に総評を。
とても素敵でした。

本はもちろんのこと、それぞれの役者さん然り演出然り。
生の声、表情、しっかり分かる距離感と、リアルタイムだからこその空気感、緊張感、仕草、アドリブ。

ムーブの流れや大会のスピード感に酔いしれながら、物語の展開の裏側にあるらしい本当の顔を感じ取りながら。
それが少しずつめくれて、カードがテーブルの上に開かれる。 
正体の分からない「音」の真相を察して喉奥に走る痺れ。
ふと我に返ったときに気付く、今見ているこの姿こそが世界の真相。深層。
 
同時にいつもの、趣味物書きのいいんだか悪いんだかわからない癖が発動し、私が書くならばここはこう展開させるな、この台詞は削って、ここに一筆足すな、などと欲張ってしまいつつ。
マジシャンがタネを考えてしまうのと似ています。
しかも私の嗜好は大衆向けエンターテイメントから外れることがあるので、それが正しいとも言い切れず。

ついでに文字書き目線で加えておくと、脚本は小説と違い、所謂『カット割り』、『観客にどう見せるか』まで考えないといけないので大変そうだなぁ、などと嘆息します。

次元のひとつづきである舞台の上で異なる時間軸の話を入れたり、同時に別の場所との互換性を持たせたり、それを見ている人に『そう』だと分かるように演出しなければいけない。
そこにないものをあるように演じたり、逆もまた同様に。

久々の充実したインポート。
あっという間の二時間でした。 
なにか、私も書きたい。そう思えるのは心が満たされた証拠です。
二度目見た時に感覚の変わる作品、というのが私の矜持と重なります。

公演は今日が最終日。これを書いている今頃はクライマックスでしょうか。
DVD化も企画されているので、早くまた見たい。
不安定な私が見たものとは違う、真実を知った私の見る世界。

悩んだ挙句台本まで買ってしまいました。
これで、DVDを手に入れるまでは乗り切りたいです。

……それにしても。
……格好良かったなあ。

何を言おうとしてもネタバレになるので口にできませんが。
衣装を着た姿も素敵でした……