時間厳守、という言葉を絶対的に信仰しているわけではないけれど。
だから5分遅れて来たって10分遅れて来たって30分遅れて来たって待つけれど。
勿論その間に、何か連絡を貰えれば安心できるけれど。

こういう所が、私が酒を飲まず酩酊者を敬遠する由縁なのだと思う。

私は元々酒が弱い。
弱いということは、すぐに頭痛や吐き気に襲われる。
二日酔いになるまでもなく。
炭酸ジュースは好きでも気が抜ける前に飲み切ったためしがないので、ビールの飲み放題に参加できるわけもなく。
シードルは好きだ。白ワインは好きだ。非炭酸系の果実酒も好きだ。小道具としての酒は好きだ。念のため。
なので、やはり、酒が嫌いなのではなく酒飲みが嫌いなのである。
厳密に言うと、酔っ払いが苦手だ。

だから、二日酔いで待ち合わせに遅れられたり、その後の予定が狂ったり、仕事に差し障りがあったりなんて言語道断。そのシワ寄せが素面の者つまり私に回ってくるのが嫌なのである。

「それが嫌なら一緒に飲めばいいじゃん」

だから、頭が痛くなるのが嫌なんだってば。
よく怪我自慢並みに、「二日酔いは寝ても覚めても具合悪くて死にそうな気分になる」と教えてくれるけれど、そんなリスクを抱えていて態々酒を浴びる程飲みたいとは思えない。
病気なら、致し方ないと思える。が。二日酔いは、呑まなければならない。回避可能なリスクである。

つまり何がいいたいかっていうと。

他人様に迷惑かけないで飲んでくださいってことだ。

私はお陰様で、無理して開けた一日の何割かを無碍にしたのだから。