その光は遥か空にある

たゆたう海を打つ儚げな水音

またひとつ

枷となり糧となる

流れたあとには白い闇



遠くに見えるは陽炎の

近くに見えるは落日の


蜃気楼の如き夢

雲を掴めば細波が応え

錆び付いた鮮やかなる青緑花

粛々と過ちを飾り

あなたの嘘は白い色


ただ時を刻み

ただ想いを刻む


明日を見上げる龍のように