せっかくブログも新装開店したんだから、たまには脈絡なく好きなものに愛を叫んでみようじゃないか。
そう思い、キーボードを叩いてみます。

多分一番好きな、一番影響されている、一番目をそらすことの出来ないバンド。

『アンダーグラフ』

まだ学生の頃に初めて聞いた声、音、言葉。

初めて聞いたのに泣いてしまったのを憶えています。
メジャー一曲目は夢を追いかける互いへの応援歌でした。
そこに散りばめられた硝子の破片が私を引っ掻きました。

『あの日を胸に あて無く続く道は眠れぬ夜と連なる』

ずっと持っていたはずのもの。
忘れられないもの。
輝かしいもの。


モラトリアムに塗れた私が、いつの間にか取りこぼしてきたものを真戸原さんが歌い上げる。
インディーズから数えて結成十年、それでもそこにあるメッセージは歪むこともぶれることもありません。

そしていつまでも私の頭の底に浸透していく。



仕事からの帰り道、車内でいつものようにかけていたアンダーグラフ。
すっかりソラで憶えてしまった歌詞を、その意味を追いかけながら口ずさむ。

『こんなはずじゃなかったよ 子供の頃の僕らは
間違いは間違いと大きな声で叫んだ』


ありきたりな言葉だけれど、
『どうして今の私のことをこんなにも知っているのだろう』と、涙が溢れてくる。

そして、どうして私はこんな形で成長してしまったのだろうと。


成長すら出来ていないのかもしれないけれど。
いつまでもあの清々しい青春という日々に焦がれているのかもしれないけれど。

だからこそ、彼らの音楽が、いつまでも私を開放してくれないのです。

『走り出せなくても 立ち止まっても
それぞれのペースで僕らは生きている』

いつの日かこの曲たちを、泣かずに聞いていられるようになりますように。